3. 除電のメカニズム

1.コロナ放電で静電気を除去
繊維径3〜5μmの極細繊維に「導電ポリマー」を反応形成。この先端が避雷針の役割を果たし、空中放電します。

除電の仕組み図
帯電物に近づけるだけで静電気が取れるのは、次のような現象が起きるからです。
  1. 帯電物から電気的なチカラが繊維先端に集まってくる。
  2. コロナ放電(穏やか放電)が行われ、空気中の気体分子が+イオンと−イオンに分化。
  3. +イオンが帯電物のマイナスの電荷を攻撃して中和。

導電性ポリマーとは
有機高分子による導電性材料。これまで使われてきた金属やカーボンと違い、摩擦などによる表面金属の脱落、導電性の低下、脱落による電気的悪影響が少ない。さらに、帯電物に接触しても、相手を傷つけにくい。

2. 高い除電性能
10kVに摩擦帯電させたフィルムを3mm間隔で除電する実験で、デンキトール®は1秒後の残留帯電圧2kV以下を実現。除電しても残留帯電圧が3〜5kVの場合、付着したチリ・ホコリが脱落せず、静電気によるトラブルは解決しません。デンキトール®は、通常の帯電防止シートには見られない、高い除電性能を実現しています。

除電性能グラフ